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十勝川下流のアメマス釣り

ここ数日の満月はとても綺麗だった。中国から遊びに来た彼は27歳という珍しい若さ。今年の春に大きなイトウを釣り上げ、今回は十勝のアメマスを釣りたいという。アメマスが激減したここ数年。イトウよりもアメマスの方が釣りことが難しいのでは?と思うくらい、行動が読めないアメマスの群れ。ただ、群れに当たれば連発するのもアメマスの楽しみで、過去の栄光だけを信じて、ほぼダメ元のアメマス探しだった。

 

行ってみれば、気配や雰囲気は察するもので、ゴアテックスのウエーダーで立ち込む彼は凍えながらもダブルハンドを振り続ける彼の強さに若さを感じた。ライズする魚は表層で反応がよく、シンクレートもインタミ程度で連発してくれた。場所によってムラが大きなアメマスだったけど、少しづつ回復の兆しも感じこれからちょっと楽しみ。

 

暗くなるほどに活性が上がる彼のキャストを見ていと、背中でストンと太陽が沈むと、ヒシクイや白鳥に混じってタンチョウまでもが矢のように飛んでいき、なかなかみれない景色と空気の冷たさを感じた。正面にドカンと満月が上がると一気に水面が光り始め、光の中で振り続ける彼の姿が神々しくて、「帰りましょう」というのを忘れて見ていた。

 

釣りも楽しかったけども、おまけのおまけの自然のタイミングに暗くなるまで遊んでしまった。まだまだこれかが本番の季節。暖かい格好して、遊びたい。

 

ダブルハンドもしくはシングルハンドの8番。オーバーヘッドでもスペイでも楽しめる。ウエイトを入れたフライにインタミで50cmほど沈めると反応が良く、潮の動きで魚も動いていた。ウエーダーはネオプレン。風が弱ければ、快適。天気の変わり目のなので、予測が難しい。アメマスのガイドは天気予報と相談しなが、12月中旬の氷が張るまで。釣り納めにいかがですか?