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珍しいゲスト

ここ数日、エゾモモンガに会いに行く日が続いています。毎朝5時起きで、6時半までエゾモモンガを観察し、その後はシマエナガやリス、キクイタダキ、キバシリなどの進出鬼没な野鳥を観察し、ロッジに戻って遅めの朝食。その後、少し休んで午後の部へ。

 

今日の夕暮れは、針葉樹の森へ出かけました。人の気配のない森の奥、巣穴の前で夕暮れを待ちました。車から歩いて汗ばんだ体が冷めてくると、静かな森の音に気づきました。雲が流れオレンジ色になる頃、カキン、コキンとトドマツの小さな凍裂が聞こえ木霊がいるようです。ゴツゴツという太い音に振り向くと、クマゲラがすぐ後ろで木を突いていました。突然の出現にモモンガを忘れ夢中になりました。その後もケーン、ケーンというクマゲラの声が森に響き贅沢な森の時間でした。風が止んで夕暮れに動き出した鹿がピーと鳴いて、足の指先が冷たくて気になり始めると、辺りはオレンジと青い空気が漂いはじめ、ストンと気温が下がり、キーンとした空気のなかモモンガが出てくるのを待ちました。この暗さ、この静けさ。と集中したのですが、結局真っ暗になって、今夜のモモンガ達には出会えませんでした。充実した1日でしたが、私が納得がいかないので、無理をいって明日の朝も60分勝負することになりました。エゾモモンガの可愛らしさと写真の難しさが、厳冬の森の朝と夜、明と暗を引き立ててくれます。