2020年明けましておめでとうございます。今年は、ロッジラッキーフィールド も早いもので10年目になります。当初、起業した時はお客さんが来てくれるのか?3年後には帯広に働きにでているのか?なんて、心配しながら手探りで始まったガイドと宿業でしたが、早いもので10年です。その間に子供が2人生まれ、お客様方に失礼、ご迷惑をおかけしながらの10年だったと思います。本当に、支えてもらったたくさんの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
この10年を振り返ると、十勝管内だけでなく、地球規模で温暖化による異常気象は深刻な問題だと感じます。台風やゲリラ豪雨、暖冬や雪の少なさなど、気候の変化は目に見えるほど生態系に自然環境に影響を与え、十勝管内の釣り場環境も回復の兆しはあるものの、気候変動の波間にあるだけで、またいつ大きな台風や季節外れの大雨が降るか、予測が難しものです。川沿いの林道も未だ壊れたままの状態も多いです。河川工事も未だに続いている河川もあります。10年前に比べると確実に状況は変わり、昔よかった釣り場が過去の釣り場になってしまった場所も多いかと思います。なのですが、、、
私の場合は、こんな状態の時こそテンションが上がるもので、新規開拓やどうやってあの釣り場まで行くか、どこかにいい場所があるはず?何とかして川をよくできないか?と考えてしまい、向かい風の方がやりがいを感じてしまいます。過去の栄光は捨て去って、新しい楽しみや新場所開拓の4年間だったようにも思います。その分、開拓、リサーチにお付き合いさせてしまったごく少数の常連ゲストの方々には、頭が下がる思いで、心より感謝を申し上げ、今後もリサーチへのお付き合いをお願いしたいと思います。
北海道の河川は、阿寒、朱鞠内湖、然別湖などの場所を除いて、漁業権やライセンスがありません。釣り場環境を一番よく知っているのは釣り人。川の状態が変わった、ポイントが埋まってしまった、魚が減った、林道が壊れて釣り場まで行けない。釣り人が増えたなど、いろいろあります。魚を増やすにはどうするか、放流活動もとても重要だと思います。道具にお金をかけることも大切ですが、道内各地の釣り人が「自分の釣り場所を作る」ことに少しの時間とお金をかけ、道外からのビジターは少しでも地元や地元で活動している釣りグループに協力してくれれば、すこしづつ変わるのではないでしょうか?そして、
親が子供に釣りを教える機会がない、教えることができない。というのも最近気になることです。小学2年生くらいで、発作のように狂ったように釣りに目覚める子供が必ず1学年か1クラスに1人はいます。釣りキチは親の遺伝ではなく、突然変異的に生まれるようで、そのキチガイ?才能?本能?をもった子供をどうしたらよいのかわからない親からたまに相談を受けます。時間があれば、釣りに連れて行ってあげるのですが、その子供の釣り場に立って竿を持った時の、気迫というか勢いというか、生き生きとした瞳はみているだけで嬉しいものです。そんな先天的釣りキチ少年が全国各地に埋もれていて、そしてそんな子に悩みを抱える親も多いのだろうと思います。おそらくこのブログを読んでいる方々も、突発性、発作的な感じ?はおわかりでしょう(笑)。近くにいる、子供たち釣りキチ、鳥キチ、虫好きたちをさらにキチガイにしてあげたいです。
2020年、昨日は東大雪の山の雪深いところまで恒例行事の仲間ハンターたちと歩いてきまいた。ドカンドカンと針葉樹がそびえる森に真っ白の雪が乗っかると全てが一つになったような大きな森になり、そこにスキーで入っていく人間のちっぽけさが大好きです。ふわふわの雪に尻餅ついて、パンパンとはたいて、またスースーとあるいて、キョロキョロと木々の隙間を見回して、新しい鹿の足跡にワクワクする。そんな楽しみは極上です。糠平湖のワカサギ釣りも今年は良いようで、年を明けて一気に冬が始まったように感じます。そんな山歩きで昨日は8時半に寝てしまい、4時に目が覚めて、だらだらとブログを書いてしまいました。
今年も健康と安全を第一に、確認を忘れず。一歩づつ前に進みたいと思います。皆様にとってもよい一年になりますように。今年もよろしくお願い申し上げます。
2020年1月4日 謹賀新年
ロッジラッキーフィールド 吉原拓志