2日間のガイドでした。エゾモモンガ達は現れてはくれたのですが、なかなか打ち合わせ通りにはいかないものです。あっという間に木の上に登ってしまい撮影できなかったり、朝の暗いうちに巣穴に戻ってしまい2日目の朝を終えて、2日目の朝までは不完全燃焼。昼のエゾフクロウ巡礼に昼間の時間を潰しつつ、途中シマエナガを撮ったりしつつ、夕暮れに賭けて雪深い森へ踏み入りました。
エゾフクロウは、日によっていたりいなかったりで、たまたまガイドの日にねぐらになる木に止まっていてくれました。エゾフクロウの動きは、寒さと雪の量で餌になるネズミの動きに左右されるのでしょう。気まぐれなので、見にいってみるしかないようです。
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エゾフクロウとシマエナガが出てくれて、残すは夕暮れのエゾモモンガに期待して、針葉樹林の雪深い森へ。夕暮れまでの時間を猛禽類や大型のキツツキを探してみたものの、特別生命感はなく、4時から4時半のエゾモモンガのクライマックスタイムに合わせて、少し早めに3時半にエゾモモンガの巣穴に到着。三脚を準備していると、1匹のエゾモモンガが巣穴から出てきて、驚いて急かされるように写真を撮るお客さん。時間が早すぎるので、トイレだけで巣穴に戻るだろうと見ていたら、次々にエゾモモンガが巣穴から出てきて、明るい時間からのエゾモモンガの観察、撮影になりました。小雪が降り続く薄暗い天気が味方についたのかもしれません。次から次に出てくるエゾモモンガたちは、あちこち木の枝にのって、可愛らしい姿を見せてくれました。真っ暗になってもハルニレやハンノキの枝先で餌を食べてちょろちょろと動くエゾモモンガの姿をパラパラと積もる雪の音を聞きながら眺めました。フィールドスコープで隙をみてデジカメで記録的に写真を撮りましたが、お客さんはもっといい写真を撮ってくれたことでしょう。私もいいカメラが欲しくなります。2日間の短い時間でしたが、濃厚な2日間だったと思います。
エゾモモンガやエゾフクロウ、シマエナガのガイドについて、詳しくはこちら。
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ガイドが終わり、水を得た魚。さっそく新しいエゾモモンガの巣穴を探しつつ、いや鹿を追って、東の山に登りました。さらっと積もった新しい雪が味方について、新しい足跡を静かに追いかけて若いオスジカを仕留めました。それにしても、この雪不足の冬は山の上(尾根)まで登らないと鹿に出会いません。地図を読み、鹿のように歩く体力と、静かに近づく忍びの能力が試されるようで、なかなか。おかげで夏より健康的です。
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