氷に穴を開けて、といえばワカサギ釣りですが、ワカサギは道内あちこちで楽しめますが、ワカサギ釣りを少しやると、氷の上でのチカ釣りがしたくなる。チカは、ワカサギにそっくりですが、基本、海水か汽水にいる魚。栄養豊かな海で育つので体の大きさがワカサギの3倍から5倍。10センチから20センチ。同じ大きさだと、そっくりで見分けるのが学術的並みのよく似た魚です。このチカですが、北海道ではとてもポピュラーな魚ですが、アイスフィッシング、氷の穴釣りでも釣れるのが、サロマ湖。他一部の河川や湖沼。
そして釣れる数、というか量がすごいのがチカ。ワカサギ釣りは100匹、1000匹釣ったと話しになりますが、チカの場合は、10キロ釣ったとか、30キロ釣った。というキロ単位。さらには、1袋とか3袋という表現。袋とは、肥料袋のことで、農家で使う米袋を丈夫にしたもので、一袋20キロほどの丈夫な袋のこと。
そして、ワカサギ釣りは繊細な竿で小さなアタリをとる、テントに入って和気藹々とやる釣りですが、チカ釣りは、竿も丈夫で仕掛けが長いので、テントに入らず立ってやるのがほとんど、その大味?な釣りは、ファミリーというよりも漁のよう。氷の穴から見える水も淡水ではなく、海水なので、ワカサギ釣り用の道具は錆びてしまう、ワカサギのような粋や上品さは求められないのかもしれません。
このサロマ湖のチカ釣りに、2月8日に行ってきました。ワカサギ釣りしか知らない子供にチカが氷の穴から出てきたときの、あの「うぇ〜」という驚きを見せてあげたかったので、10年ぶりに行ってきました。
到着が午後2時で2時間もできればと、場所を探しながら湖上に4、5つほどのテントがあり、ポツポツ釣れていまいた。気温マイナス5℃くらいの寒さ、さすがにテントを用意してあげて、穴を開けて、氷のしょっぱさを確かめて、仕掛けをたらすとすぐにあたり。豪快なチョンチョンという誘いに豪快なグングンというアタリ。そして氷のしたでぐるぐる引くので、仕掛けが氷のヘリにひっかからないように注意してあげると、氷の穴から姿を表す。巨大なチカ。
ふだんワカサギを見慣れていると、このデカさ、えげつなさ?がいつみても楽しい。上の針についているチカを外すと、下の針にもついていて、さらにその下の針にもついていて、まったく上品さがない。これこれ、サロマ湖の氷上チカ釣り。結局夕暮れまで1時間半ほど釣りができて、30匹のチカと2匹のキュウリが釣れました。ワカサギの30匹は寂しい数ですが、チカの30匹はチカ釣りとしては、貧果ですが、ワカサギの100匹ぶんくらいはありました。釣れすぎる方が後の処理に心配だったので、ちょうどいい数で切り上げることができました。
日曜日だというのに、車は10台ほどでテントも5張りほど。これぞ北海道ならではの冬の遊びですが、この人の少なさは、やっぱり隣の網走湖のワカサギ釣りに持って行かれてしまうのでしょうか?それとも、繊細さに欠ける?魚が大きすぎる?大味?しょっぱさ?釣れすぎるから?なのですかね?なんとなく分かる気もしますが、サロマ湖の氷上チカ釣り。楽しかったです。
氷の中から姿をみせたチカ。ワカサギそっくりですが、チカを2mくらいに大きくするとフロリダのターポンに似ています。小さいから可愛いものです。
子供達は、釣ることよりも釣り上げた魚で遊ぶほうが面白いようで、釣ることに夢中になるのは大人。ワカサギ釣りは座って、チカ釣りは立って釣るのがちょうどいいです。
途中寄り道して、留辺蘂の水族館に行きました。魚の展示が素晴らしく。氷の張った池を水中から見れるのは北海道ならではです。イトウの水槽は季節限定でワカサギの群れが泳ぎ、1mを越す朱鞠内湖からのイトウをみて、いろいろ考えるところありました。
網走まで足を伸ばしたら、流氷が来ていました。昼でも気温がマイナス10℃という寒さのなか、クリオネを探しましたが、流氷が接岸しておらずまだ波があって海岸に近寄れず。クリオネを見つけることができなかったのは自分としては不覚。かな?
この寒さも明日までのようです。また本流にでも行ってみようかな?