風が強い夜です。3月下旬、いよいよ空気が動いています。日の出なのに風が止まない、夜遅くなっても強い西風。春の嵐、天気が安定しない季節になりました。3月に入って、夜の気温が上がったこと、光の強さ、自然は素直に感じ取って動き始めたようです。早朝のモモンガを見てきましたが、1、2月の極寒のなかでのモモンガたちの行動は全く見せてくれず、巣穴を出る時間も、頭数も。朝は巣穴に戻ってくる時間もまったく予測できなくなりました。
巣穴に戻ってもまた出てきて、隣の巣穴に飛んでいったり、太陽がでてきたのにまだ飛び回っていたり、巣離れや発情がエゾモモンガの行動を変化させるのでしょう。
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枝に乗って丸くなる可愛らしい姿とは対照的に皮膜を広げて木々を縫うように滑空する姿はエゾモモンガの不思議と魅力をさらに高めてくれます。面白い動物です。
季節は進み、タンチョウが今年も音更川に戻ってきました。繁殖はしないのですが、毎年ロッジにいても声が響いてきます。川の中の餌を探していました。ハクチョウも強い風を利用して北へと帰るのでしょう。季節がまた一気に進みます。どんどん進む季節、冬の終わりに名残を感じ、くるべき季節に虫が疼きます。細胞も敏感に動きだします。