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coming and going birds

十勝平野をV字にまたいで飛んでいくオオヒシクイやマガン、オオハクチョウの群。どんどん北に帰ってく鳥たちと、タンチョウも繁殖地を求めて、あちこちにやってきました。

 

このガンたちの姿を見ると、亡くなったKさんを思い出します。鳥の名前は知らなかったようですが、「この鳥がいるときはアメマスが釣れるんだ」とよく話してくれました。ガンの群れは3、4月と9、10、11月に十勝の下流域に集まります。海と山を行き来するアメマスが釣れる季節とちょうど同じなのですね。

 

鳥を見て、自然に気づく。それが日常にあるって豊かなことですね。アメマスを釣っていても対岸でタンチョウが鳴き交わす声が聞こえてきたり、ウミウや群れになって飛んでいく姿、土が温められて立ち上る霧のなかからヒバリの声が聞こえてくる。キリキリビーンとカワラヒワが囀る。そろそろうるさいオオジシギや夕暮れにグッグとなくヤマシギもやってきます。山に入れば、キバシリやミソサザイの綺麗な音色が響いているのでしょう。

 

 

 

昨日は薪作りの手を少し休め、いい頃を見計らって川の様子を見てきました。濁りもなく平水で、新しいプールのリサーチとキャステングを思い出さねば、と思って11時でした。少し暖かくなると、カゲロウがワラワラと流れ始めました。マエグロヒメフタオカゲロウです。

 

フックサイズ8番ほどの大型のカゲロウで、陸上羽化ですが、かなり水面にも流れ、十勝のライズはまずマエグロから期待です。日中の暖かい時間の羽化で、大きな魚も夢中になるので、マエグロが出始めるとようやく始まったなぁと感じます。で、ライズは?

 

1匹ライズを見つけ、何度か流すけど出ず。うーんと見ていると3度続けてライズ。フライを小さくしたら、一発ででました。でも、首振りで外れました。35センチほどのニジマスでしたが、ライズを待って、狙って釣るのは楽しいですね。杉坂さんのホワイトグラスの5番を初めて振りましたが、LDLをやるにはちょうどよく、6エックスしか持っていなかったので8番のフライは回転してしまいましたが、これからが楽しみです。ハッチがなくなったら、ブラインドで叩いてみても、ウンともスンともいいませんね。だから早春のマッチザハッチの釣りは面白い。

 

 

コロナウイルスの影響で、5月のイトウ釣りのベストな時期にキャンセルが入りました。5月25、26、27日の三日間です。ボートから、シングルハンド8番でフローティングラインの釣りです。サイトフィッシングで見つけたイトウを狙う、とても興奮する釣りです。ウグイの産卵とワカサギの産卵を味方につけて、岸際に集まるイトウを狙います。この時期だけのとても面白い釣りです。五月25、26、27日です。ぜひ!

 

動物も鳥たちも魚も、コロナウイルスは知り由もなく、しっかり季節は進みますね。