ガイドがひと段落し、フィールドへの感謝の気持ちとまた次シーズンへの期待を込めて放流を行いました。
ブログを見てくれている方や音更町のフライショップ 、地元釣り仲間やガイド仲間たち、そしてロッジに来てくれたゲストの方々から募金をいただきました。今回は20センチから30センチまでのニジマス100kgを十勝北部と南十勝の十勝川の支流へと2グループに分かれて放流うことができました。
ニジマスの放流は、まだまだ表舞台に立てない地道な活動です。外来魚ということで、生態系や在来種に影響を及ぼす恐れがある。という理由からなかなか住民権を得ることができない魚です。十勝にもイトウやオショロコマが生息し、ニジマスが生息環境を脅かしていることも少なからずあることも事実。ですが、魚をとりまく環境は釣り人の影響や外来種という問題よりも、河川環境、ダムや堰堤、護岸工事、農業排水、暗渠工事など、もっともっと大きな問題のほうがよっぽど魚の生息環境を壊していることも事実。ニジマスの放流という一括りではなく、放流を通じて環境をどう維持するか、よりよくできるのか、きっかけになればと思います。ニジマスだけではなく、在来種もとても大事です。
どこに魚がいるか、どこに問題があるかを知っているのは、河川管理者や工事業者ではなく地元の釣り人やガイドたち。大事にしなければならない場所、工事をするならもう少し生態に配慮した工法をしてくれたら、など小さな活動がとても大切なことだと、これからもここに住んで釣りを楽しむものとして続けていき、少しても力になることができたらと思います。
今回、放流にご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。また来年も行いたいとおもいますので。よろしくお願いいたします。
北海道はルールやレギュレーションがないということが、最大の魅力です。ルールやレギュレーションで固めなくても、素晴らしいフィールドを維持することができればいいです。