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金山湖のイトウ釣り

金山湖は南富良野町を流れる空知川にあります。ダムができる前からイトウがいて、ダムが出来てからダムと川を行き来するイトウがいます。南富良野町では「イトウと暮らす町」として、町の条例でイトウを守り、保護しています。イトウが暮らせる自然があり、そこで営まれる農業があり、ダム湖があり。イトウを調査している研究者の方がいたり、ボランティアの方々います。

 

条例という形で、役場にイトウ担当のオオミヤさんがおられ、私も15年前からイトウの会とは繋がりがあり、金山湖のイトウを利用させていただいている立場柄、なんとか力になれないものかと思います。

 

今では、漁業権を放棄してしまった金山湖ですが、イトウを守り続けていくためにも、継続して産卵床の調査や稚魚の生息環境などの継続調査は大切です。そして、それ以上にこれから進めていくことが、「利用」。イトウを守り続けていくためには、地域住民がイトウの価値を知り、守る必要に気づくこと。保護するだけでは守れない。利用することで価値が高まり、経済効果、雇用、産業になることが理想で、地域、環境、観光の三つが循環することが理想。と研究者でもあり南富良野町の役場のオオミヤさんがおっしゃっていました。

 

今回の金山湖のイトウ釣りは、調査のお手伝いとガイドの2本立てで、11月と12月を十勝から通ったり、地元のホテルにお世話になったりといろんな角度から金山湖を楽しませてもらいました。

 

 

 

 

 

 

調査のお手伝いは、私はただ船に乗って竿を振って魚を釣るだけ、という超楽しい?ものでした。金山湖の景観、ロケーション、雰囲気、水深、水温の違い。それに合わせてどれくらい釣れるのか、どんなサイズの魚が釣れるのか、という釣り視点からの利用のための下準備。いつもは、舵をとって、魚を釣らせる立場なので、オオミヤさんが舵をとる船で、研究者のプレッシャーの中、竿を振り続けていました。

基本的には、イトウはなかなか釣れない金山湖ですが、台風災害からの5年が経ち、アメマスの復活。イトウの数も50センチ前後が多いですが、かなりの回復傾向。雪を待つ森、まだ少し暖かい湖上、先日獲った鴨肉で作った鍋料理や、湖畔にあるホテルラーチのスタッフの方々のホスピタリティ、いろいろ楽しめる金山湖でした。

金山湖のイトウ釣り、ぜひ挑戦してみてください。ロッドはシングルハンドの8番でシンキングラインはタイプ3から6。フライはゾンカーです。ルアーでは、7cmから9cmのリップの長め、シンキングのミノーが良いです。ブラインドでただただ投げる釣りですが、アメマスがよく釣れます。アメマスを釣っているうちに突然イトウが掛かります。11月から氷が張る12月10日まで狙えます。寒さが厳しくなるほど、大型のイトウは日中泳ぎ、釣れます。冬を前に、終わる季節、シーンと静かに釣る大人的な釣りです。湖畔のホテルラーチの静かで贅沢な時間もすばらしいです。2021年の11月12月はまだまだ空きがあるので、ぜひ!どんどん良くなる金山湖です。