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河川環境

川が濁ると仕事になりません!魚の住む場所がなくなると、私の住む場所もなくなります。

 

今年はダムの放水による濁りがあちこちにみられました。放水が終わっても土砂で淵は浅くなり、岸辺もドロドロで歩きにくい。そして、雨が降らず、高気温が続き、高水温と濁りが合体して、あちこちで魚の死骸を見ました。十勝の川はどこまで悪くなるのでしょうか!

 

そんなこともあって、今回、北海道電力さんにご連絡をいれさせていただきました。

 

北海道電力のHPにあった、お問い合わせフォームからメールをさせてもらい、数日後に返信があり。ダムの管理や放流の経緯などロッジで説明会を行いました。会といっても、土木課長さんや主任さん、担当の方の3名と、私の4人です。

 

 

話を伺いましたら、今回の土砂出し放流を7月に行ったのは、下流にあるダムの工事に合わせてとのことで、7月の土砂出し放流が釣り人や生態系に配慮が足らなかったと、反省しておられました。そして、今後の土砂出し放流は、5月の融雪時期に合わせて、一番影響のない季節に通常通りに行うように内部で検討するとおっしゃっておりました。ただし、来年はまだ下流のダム湖の発電所の工事の都合で5月には行えないかもしれません。ということでした。

 

できれば土砂出しじたいを廃止、さらにダムも撤去していただけると、と思いましたが、電気も住民の大切なライフライン。ここ数年の異常気象、台風、ゲリラ豪雨。ダムの維持管理も苦労されているようでした。ただ、釣り人も、濁った川や埋まっていく川に不満を募らせるだけではなく、河川管理者やダムの管理者に異常や不満を投げかけるのもとても大切なことだと、今回つくづく思いました。

 

管理者としても、苦情や意見があると、それに対応する。という姿勢があるので、できるかできないかは別として、私たち釣り人が快適に釣りを続けていくためには、川のためにも少し力を注ぐ必要が重要になってきているのかもしれませんね。

 

魚を増やすために放流を行っても、魚が暮らす、大きく育つための餌や深みがなければ、育ちません。ダムも利用方法によっては素晴らしい釣り場環境を作るので、ダムの管理方法、管理者との関係作りの大切さを感じました。そこを進めるのも、ガイド業という仕事の一つなのかもしれませんね。

 

 

 

十勝は東西南北、いい川があります。どの川も、魚も虫も頑張って!