10月に入りました。紅葉も本格化し、水温も下がり、日中の暖かい時間に虫たちが騒ぎ、あちこちでニジマスの素晴らしいライズが起こる。ドライフライのクライマックスシーズンです。そんな最高の季節というのに、ガイドのキャンセル。残念ですが、神様からのプレゼントとして、しっかりリサーチしました。普段ガイドでは使わない区間や秋には行かない場所など、気になっていた場所を実際釣って、様子をみて、自分の腕試しも兼ねて4日間、自分の釣りに集中しました。
1日目は、一日中冷たい雨。
今年は庭の野菜も豊作で、ゲストがいないと消費が進まず、ズッキーニの消費にラタトゥーユを作ってみる。
寒い雨でも、雨が小降りになった瞬間にライズし、カメムシですっぽ抜け、アワフキで食ったり。1日目は充実。ever rod の荏原さんが作ってくれた、3番のグラスロッドがおもちゃのようで面白く、このグラスと6エックスの細いと、細針のバランスがちょうどよかった。53センチほどのニジマスだったけど、突っ走りがものすごく、バッキングライン残り5mというシーンもあり、家に帰って15mバッキングラインを足した。
2日目いい天気に恵まれ、N氏と1匹づつ同じ大きさの魚が釣れた。久しぶりに気持ちよく伸びるN氏のフライライン、一度はすっぽ抜かした魚だけどライズを待って、綺麗に食わせ、倒木に巻かれながらもEver Rod バンブーロッドは綺麗に曲がっていた。
反転流で見つけた魚は、ライズは繰り返すものの、色々あれこれ、時間をかけたけど食わせることができないで終わった。
3日目は、一人で出かけた。昨日、仕留められなかった魚が気になって、本気で対戦してみることにした。観察から始めた。ナンバーワンと、ナンバーツーが同じ反転流に定位してライズしていた。結局、1日集中して、対戦したけど、ナンバーツーを釣って終了。ナンバーワンはフライを一瞬突っついただけで終わり、何をやっても食わせることができないという屈辱。
3日間自分の釣りをして、4日目はガイド。新婚旅行でロッジに5泊。という新婚さん。奥様フライ初めてということで、少しレクチャー。ガイドは天気を味方につけて、手堅く釣れる場所でカメムシ祭りになった。毎日カメムシフライを魚に持って行かれ、毎晩カメムシフライを巻いて、最後はカメムシフライで大爆釣。新婚旅行がカメムシ旅行になってしまいました。次回は、鹿撃ち!楽しみにお待ちしております。
そして、気になる。あの魚、、、
「フライはちゃんと巻かないと」、寝ている時もフライが気になって、あの魚を意識したフライを2種類巻いた。気になったことは、「投げ込まれたことに気づかないようなフライ」
夜中に大雨、そして山からのふきおろしの風。冷たい1日。午前中に見つけた魚は、散発ながらもライズして、ストマックを見たら、やっぱり。
ロッドも使い慣れた竿、そしてフロータントを懐かしいパウダータイプ。そして、2日間見切られまくった反転流のあの魚は、3時をすぎて現れた。あいかあらず、同じ場所の反転流の岸際10センチ。
水面直下に浮いた魚のシルエットがうっすら見えるので、あの魚に間違いない。おそらく1投目で勝負を決めないと、感づかれる。
そのまま投げたい気持ちを抑えて、ティペットもフライも勝負バージョンに交換。そして、1投目はショート。ライズを待って、2投目で、ゆっくり口先がフライをパクッ。
3日目にして、やっと釣り上げることができた。これでスッキリ。明日からのガイドにまた励めそうです。
またま長文。ブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。
放流募金のお願いです。未来の釣り場、夢の魚のため。お願いいたします。
放流は成果の見えにくい地道な活動ですが、放流募金、放流活動に携わってくれている方々は、放流の成果が明らかにわかると思います。台風やダムの放流で淵が浅くなって、大きな魚が育ちにくい河川もあります。放流募金や活動から、河川環境、釣り場環境、ダムの放流や河畔林の伐採など、釣り場や魚の生息環境。どうしたらもっと良くなるか。「釣り場は自分たちで育てていく」、そして誰かが育ててくれたおかげで楽しむことができる。河川環境を守る、育てるのは釣り人。「献血」に似ていると思いました。
地元の釣り人は、地元の釣り場のゴミ拾いや川のため。遠方の釣り人は、放流募金や宿泊施設を使ったり、地元にお金を落とすような協力。餌釣りの方もルアーの人もフライもテンカラも、隔てなく協働で行える放流活動、環境作りはとても有意義。
今年の放流は11月4日。募金まだの方、11月4日までのお願いいたします。責任を持って、十勝の釣り仲間皆で、いい川、いい魚を育てていきます。ロッジラッキーフィールド の吉原までメールをいただけましたら、詳細をご案内致します。 info@lodgeluckyfield.com