ブログの更新が遅くなてしまい、なんとも恐縮。今日は1月21日。もうとっくに新しい年になってしまって、いまから10月に戻ってブログを書きます。
10月の釣りのガイドが終わりつつ、冬のガイドの準備、チエックを始める10月下旬でした。
10月下旬にエゾモモンガ のガイドが入っているので、下見をしながら晩秋のエゾモモンガ の様子を観察するのは初めて、冬に使っていた巣穴にいるのかどうか、何匹いるのか、活動時間の明るさは、などなど10月のモモンガも初めてである意味面白いと思った。
2023年10月20日ころのモモンガですが、まず気づいたのは森の中が暗いということ。
まだ紅葉樹の葉が繁っている林のなかは日光が弱く、夕暮れは暗く、夜明けも暗い。という印象でした。やぶ蚊などの鬱陶しい虫はいませんが、ガサガサと風で揺れる葉っぱの音がうるさくて、風に揺られて落ちてくる葉っぱが時々モモンガのように見えて気が散りました。
それとモモンガの姿、容姿がやっぱりぺったんこ というか、夏毛なのでしょうか、極寒時期のモコモコフワフワという印象とは違いました。これはこれでモモンガの野生の姿ですが、違います。耳の主張、目のぎょろっとさが、なんというか、、、
あまり可愛くない 苦笑
10月下旬から11月のエゾモモンガ のガイドは初めてでしたが、面白い発見というのが、ナキウサギでした。
エゾモモンガ のガイドは通常12月から3月の冬のシーズンでナキウサギは観察できない季節でしたが、10月11月なら日中にナキウサギを見に行く選択肢というものありました。
朝と夕暮れのエゾモモンガ は手堅く観察し、日中の休憩時間にナキウサギを見に行きました。
紅葉も終わって雪を待つ時期でしたが、ナキウサギの活動は活発で、1時間に一度くらいの間隔で鳴いてくれたり、姿をみせてくれたりで、日中の明るい時間に撮影できる贅沢なひと時でした。ナキウサギは12月上旬まで観察できるということで、雪の上に乗るナキウサギを見るのもちょっと楽しみです。
10月と11月の晩秋時期のエゾモモンガ の観察を続けて思った面白いことがありました。
冬の極寒時期はエゾモモンガ たちは寒さをしのぐように冬の寒さに備えて快適な住居を使い数匹が固まる傾向がありますが、10月11月のモモンガたちは、まだ寒さもそれほどでもないのが理由なのか、1匹か2匹で巣穴を分散して過ごしていました。
なので、いままで気づかなかった穴や木の割れ目に入るので、いままで見なかった写真が撮れたのも面白い発見でした。エゾヤマザクラに開いた丸い穴。キノコが生えた近くの穴から出たモモンガはキノコに乗っかる姿を見せてくれたり、シラカンバの巣穴も独特の風情がありました。
いろんな巣穴を利用してくれると、顔出しショット狙いも飽きがこなくて楽しめました。
晩秋というか、シーズン初期のモモンガたちは、久しぶりに人間の姿に、巣穴に近づいただけで巣穴から出てきてしまったり、朝の戻りで巣穴の近くで待っているとこちら側の人間の姿を不審そうな視線を感じ、なかなか巣穴に入らない様子もシーズン初期ならではでちょっとしたラッキーです。
秋から冬に動く世界は、動物たちも冬の準備、移動があって、毎日変化でした。不安定と新しい発見が季節の変わり目は面白いものです。
2023年11月26日 いよいよ冬の寒さも本格的 雪も降り始め本番の季節がやってきました。この冬は動物たちが魅せてくれる世界 どう季節が進むか楽しみに観察をつづけます。
エゾモモンガ や野生動物の観察撮影ガイドツアーは、完全プライベートガイドで行っております。エゾモモンガ を初めて見る、双眼鏡で見たい、スマホで写真を撮りたい方や、本格的なカメラとレンズでガッチリ写真を撮りたいプロ、ハイアマの方のサポートまで、プライベートガイドなので、お客様と相談をしながら、どんな動物にどれだけ時間を費やすかなど、相談しながらガイド内容を決めて行きます。
レンタカーで来られるかたもいますが、帯広駅やホテルでのピックアップなど移動手段もメールで詳細を詰めて行きます。体力がない、歩けない、自信がないかたでも、プライベートガイドなので、その人に合ったペースと観察場所でエゾモモンガ を見ることができます。
ロッジラッキーフィールドの周辺には、エゾモモンガ の巣穴が冬は15箇所、夏場は30箇所以上点在しています。その巣穴と個体群の観察を続けながら、どの個体群の活動が一番明るい時間に活動してくれるか、巣穴の周りの形状、アクセス状況などを配慮し、毎日の観察を続けながらベストな場所にお客様をご案内する様にしています。
また、観察、撮影場所はガイドのお客様が観察と撮影に集中できるように誰もいない場所でガイドを行っております。ですので、ガイドしたお客様が後日ご自分で行くことがないように、ガイドのお客様にお願いしております。
野生動物は人が増えることで動物たちにメリットになることはほとんどないです。SNS時代で野生動物の暮らしが脅かされてしまった場所もあちこちに聞きます。
ここは地域で暮らすかた、農業を営まれる地元、地域の方々が暮らしています。他所からのカメラマン、他府県ナンバーの車が増えてしまうことは、野生動物にも地元の方々も不審に思われるものです。ガイドエリアも私有地が多く、地元の農家の方にお願いして入らせてもらっている場所も多いです。ですので、ガイドをご希望されるお客様には申し訳ありませんが、後日自分で巣穴に行かない様にお願いしております。ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
これからも、動物たちや地域の自然を守りながら、地元の仲間と連携して、この土地で暮らして行きたいと思います。
一緒に行きましょう!