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イトウ釣りガイド 11月 Ito fishing guide in November

今日は、2024年2月5日。今朝の気温はグッと冷えてマイナス18度の朝でした。朝5時に起きて、6時にエゾモモンガ を見に行きました。ちょうどイギリスからの撮影チームサポート中で、エゾモモンガの朝の活動を全身極寒使用完全防備で見ていました。午後からのガイドが急遽キャンセルだったので、ブログの更新をする!

 

もうすでに忘れ去られた様な過去のような昨年11月ですが、虫が飛ばなくなってドライフライのガイドもひと段落した後にイトウ釣りのガイドでした。イトウ釣りのガイドは、湖にボートを浮かべてボートからのキャステングで人が入らない場所を効率よく探っていきます。

 

ボートからの釣りは、効率よく探っているように思いますが、釣れる場所というのは大体決まっていて、イトウという魚は時合がすべて、広く探るよりも、釣れる場所にいて、釣れる時(イトウが動き食いが立つとき)にその場所にいることが一番大事だと、、、

 

なので、ボートでウロウロするのも時間潰しというか、イトウの時合が来るのを飽きないように待つという感じで1日を通して、止めずに釣りをし続けるという意味で大事かもしれません。

 

イトウ釣りといえば昨年の大きなニュースになり、私たち釣り人の間でも人ごとではないニュースが朱鞠内湖でのヒグマの事故でした。

 

私もちょうどこの時期に朱鞠内湖でイトウ釣りのガイドをしていました。

5月は1ヶ月間、朱鞠内湖の宿泊施設のレイクハウスにお世話になりながらガイドをしていました。今回のヒグマの事故は、5月14日に起きたのですが、ちょうど5月13日に朱鞠内湖を一旦離れたすぐ後の事故でした。

 

始め聞いた時は、レイクハウスに毎年釣りにこられている釣り人かと心配して連絡を取ったのですが、その方の話では、事故が起きたのが14日の土曜日でしたが、その方が火曜日に釣りをしている時に、同じであろう熊に追いかけられてクマスプレーを使うかというところまでヒグマとニアミスがあったと聞きました。その話を漁協に伝えたところ、木曜日は渡船禁止で、様子をみて、渡船が金曜日には解禁され、事故が起きたのが土曜日でした。

 

山奥の釣り人だけしか来ないような場所で、ヒグマがどうして人間を襲ったのか。そして、襲われてしまった釣り人も釣りをしていたら、音を鳴らして、ヒグマも釣り人の気配、存在には気づいていたはずなのに、なぜ襲ってしまったのか、、、

 

あとで聞いた話ですが、襲われてしまった方は北海道在住の方でしたが、クマスプレーを所持していなかったと聞きました。クマスプレーを持っていても使うまもなく襲われてしまう可能性もありますが、ヒグマが人に興味を持って、近づいて来てしまった時に、人間がヒグマに対抗するのは、最低限クマスプレーだと思うのです。クマスプレーの威力、どれくらいの風でどこまで届くか、向かい風でクマスプレーが自分にかかった時の苦しみなど、噴射テスト、イメージトレーニングは大事。それよりも、現地に詳しいガイドをつけるのがなにより!!!

 

知らない場所、ヒグマの出没状況、季節的なヒグマの出没が多い場所。6月は特に河原フキを食べに沢にクマがいます。そしてフキも人の背丈よりも背が高く、視界不良のなかにヒグマとニアミスするので、毎日歩く川でも、状況を知っているだけに、怖いものです。

 

自然の中で釣りを楽しむこと。北海道のアウトドアはヒグマの恐怖に怯えていては、なにもできません。クマがいるかもしれない。ではなくて、クマは確実に近くにいるものです。居そうな場所にはもちろん、最近ではまさかそんなところに?という場所でもヒグマが目撃されています。

 

 

なので、ヒグマの注意看板や目撃情報があるからヒグマを恐れるのではなく、ヒグマはいて当たり前。その世界に入っているということを、もう一度、心に留めて自然の中に踏み入ることが大事だと思う。

 

そして、ここ数年で積雪が減り、冬も暖かい冬になりました。そのために、大雪で餓死するはずのエゾシカ が大量に増えました。エゾシカ を狩るハンターも高齢化で山に入って鹿をとる人も減ったために、エゾシカ を人里近くでどこでも見かけます。エゾシカ が人を恐れなくなれば、エゾシカ を見ているヒグマも人を恐れなくなるのは当然かもしれません。野生動物と人間と距離は、「人間は怖い生き物だ、人間の近くにいくと撃たれる」と人間を警戒する状況というのはとても大事なことかもしれません。自然との付き合いというは、「半分殺してちょうど良い」というのは、よい表現かもしれません。

 

自然を無視するのではなく、自然を上手に利用し、足し算と引き算。カメラや釣竿も自然があるから遊べる世界。地球規模の異常気象や災害から自然、野生が今までとは少しづつ違う動きで動き始めたような気がします。毎日かわる、毎年変わるのが自然であって、常に注視して、変化に気づけるよに、自然には毎日入って、変化に気づくようにしています。

 

 

 

 

何を、伝えたいのかよくわからなく、つらつらと書いてしまいましたが、朱鞠内湖のイトウ釣りのことでした。

 

そんな衝撃的な事故から、しばらく時間をみて、11月に朱鞠内湖にお客さんとガイドでイトウ釣りに行ってきました。

 

 

もともと、秋の朱鞠内湖は静かで、春のイトウシーズンと違ってゆったりとした時間が流れています。日が暮れるのも早いし、雪もどんどん降ります。春の様な華やかさはありませんが、秋のモノトーンの世界には、その世界にしかない、独特の空気と時間が流れています。寒いとか、冷たいというのは、人間側の問題で、しっかり防寒に覆われれば、冷たい厳しい自然だからこその世界という(変態じゃないですから!)が、あなたを待っています!

 

 

春は釣り人や車で賑わっている前浜ですが、秋の11月のシーズンはヒグマのニュースもあって静まり返っていました。それでもこの方、杉坂隆久さんは、元気元気!ボートの全速力で私のボートと秘密のポイントまで競争です。

 

朱鞠内湖は、ヒグマの事故から「1人で釣りに言ってはいけません、釣りに行く時は必ず2人以上で」という、ルールが設けられたので、杉坂さん、私、お客さんの3人で誰もいない朱鞠内湖貸切状態でした。

朱鞠内湖での秋の釣り方は、8番程度のシングルハンドでのキャスティングでの釣りですが、春の釣りと違って、シンキングラインで広範囲に1mから2mほどフライを沈めて探っていきます。なので、シンクレートも沈みが早いタイプ3程度を使います。キャステングはボートからの釣りなので、10mほど飛ばせれば、チャンスがあります。

 

イトウは、たくさん釣れる魚ではありませんが、それっぽい場所を、それなりのキャストができれば、必ず釣れる魚です。5月の事故から釣り人が入っていないので、釣り人のプレシャーがなく、イトウが入れ食いなのでは?という妄想は、開始1時間で葬り去られ、普通のドヨーンとした、ただただ静かに時間が流れていました。

 

お客さんは、T津さんです。ここ数年で、ニュージーランドやアメリカ、イトウ釣りの直前にピーコックバス。そして、12月にはクリスマス島?という、海外釣行のハシゴ。気力、体力が有る限り、元気なうちに、やれることは全てやる!?という、意気込み。そんな気持ちに押されながら、私もがんばらなきゃと元気をもらいました。私のできることなんて、たかが知れているのですが、それだけの気持ちと意思があれば、必ず思いは叶います。目的は達成される。そう思いながらいつも陰ながら?サポートに専念しております。(笑)

 

静かに流れる、レイクハウスの夜の時間も好きで、音楽やダッチオーブンの料理、お酒も進んでしまいます。秋の朱鞠内湖いい場所ですよ!

今回の朱鞠内湖の秋のイトウ釣りのガイドは、朱鞠内湖のスタッフの方々、漁協の中野さんの顔を見たいのもあって、急遽Tさんには無理言って、朱鞠内湖でイトウ釣りのガイドをさせてもらいましたが、スタッフの方々も困難?を乗り越えて、困難といっても自然で起こることは、難しい。それでもスタッフの方々の心のこもったおもてなしをいただきまして、本当に朱鞠内湖のイトウ釣りを支えてくださる方々には感謝しかありません。ありがとうございました。

 

また、今年。もう今年ですね。また会える日が楽しみです。

 

 

イトウ釣りですが、私のガイドは、イトウのシーズンは、5月と11月12月がイトウ釣りのガイドをしています。6月から10月は虫の季節。ドライフライ。イトウは季節が寝静まった頃こそ、ドカンとでっかい興奮がくるのです。ですので、

 

イトウ釣りに行きますよ!

 

11月と12月のイトウ釣りのガイドがまだ空いています。いまのところ、11月1日から8日まで。それと、11月19日から30日までが空いています。

 

イトウを釣ったことない方、釣って見たい方、今すぐ私にメールをくれたら。2024年の11月には、きっとイトウを手にしているはず!(笑) 詳しくは、メールで日程、飛行機、宿、釣り方、装備など、詳細の打ち合わせを確認しながら、必ずイトウを釣り上げますよ!

 

 

 

 

ps, 12月のイトウ釣りですが、あまり、お勧めしません。かなり変態思考の釣りなので(笑)ですが、湖が凍る直前コソ、巨大イトウの可能性がある。だから、私は、12月から私のイトウ釣りのシーズンイン。なので、変態と思うかたは。ご連絡お待ちしております!

 

昨年の12月は、ガイド仲間たちが遊んでくれました。

 

イトウを守る会のメンバー。若手ホープ、ソラプチイトウの会のメンバー、地元南富良野に暮らし、観光と環境を考えながら、イトウとつながっているメンバー。イトウは守りながら利用、守るもの。今後の展開に期待です。ネイティブの野生が生きる空知川のフィールドもがんばれ!